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この場所の物語
出雲街道が、いまも村の真ん中を通っているんですよね。がいせん桜通りを歩くと、日露戦争の戦勝を記念して植えられた桜並木が、街道の記憶をそのまま引き受けているのがわかって、すこし、ふしぎな気持ちになります。新庄村は明治以来、一度も合併せずに来た単独の村で、その静けさは地形のせいだけじゃなく、ひとつの意志みたいなものを帯びている気がします。
毛無山のふもとに村営の山の家があって、登山道の起点がそこなんです。中国山地の山林が村の大半を占めているから、朝の空気はずっと森の中にいるみたいで、PCを開いても、散歩に出ても、どちらも同じ落ち着きのなかにある。道の駅がいせん桜 新庄宿には地元の農産物が並んでいて、自炊の材料を見ながら、ここに拠点を持つことの手ごたえをじわっと感じられるんです。
宿場町の面影と、山と、桜と、ちいさな盆地の暮らし。どこかから来た人が、「この村はなんなんだろう」と思いながら歩いて、それでも何度か戻ってくる、そういうぐあいの場所なんだなあと思います。
岡山県新庄村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 大山隠岐
- 毛無山
自然公園
山