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この場所の物語
松浦魚市場の朝は、アジとサバが甲板からセリ台へと流れていく音で始まるんですよね。玄界灘から伊万里湾にかけて海が開けた北松浦半島のこの港町で、ふだんの食卓がそのまま水産業の最前線と地続きになっている、そういうぐあいが、すこしうれしい。
鷹島肥前大橋を渡った先には、鷹島神崎遺跡がある。元寇の記憶が海底に沈んだまま研究され続けているというのは、暮らしの足元に歴史の層が積み重なっている感じで、ここに長くいると、その重さがじわじわと伝わってくるんです。松浦市立鷹島歴史民俗資料館に併設された海底考古学研究センターは、そういう場所をちゃんと受け止めようとしている施設で、いいなあと思う。
土谷棚田の火祭りや松浦水軍まつりといった祭事は、かつての水軍の記憶と農漁の暮らしが今も地続きであることを、年に一度、はっきりと教えてくれる。北松炭田の石炭産業からエネルギー革命を経て水産業と火力発電へと移り変わってきたこの町は、何かを失いながらも別の何かをきちんと育ててきた、そういう手触りがある。アジフライをひとくち食べると、そのことが、なんとなくわかる気がするんです。
長崎県松浦市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 鷹島神崎遺跡
- 玄海
- 松浦
- 御厨
- 調川
- 今福
- 鷹島口
- 前浜
- 西木場
- 松浦発電所前
- 星鹿
- 阿翁浦
- 今福
- 志佐
- 日比
- 殿ノ浦
- 滑栄
- 船唐津
- 鍋串
- 青島
- 黒島(鷹島)
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