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この場所の物語
中央構造線が村の地面を南北に貫いている、というのが、大鹿村という場所をいちばんよく言い表している気がするんですよね。地球の力がそのまま地表に出てきている場所で、中央構造線博物館に入ると、地質の標本がずらりと並んでいて、ああ、自分は大きなものの上に立っているんだなあ、とすこし背筋が伸びる感じがします。
そこで暮らすということは、赤石山脈と伊那山地に挟まれた小渋川沿いの暮らしを、ふだんのリズムにしていくということで、道の駅歌舞伎の里大鹿に並ぶ地元農産物や上蔵雑穀を手に取りながら、自分の食卓をすこしずつ組み立てていく、そういう手間が楽しくなってくる土地だと思うんです。国道152号を車で走ってここへ来るまでの時間も、なんだか準備みたいに感じられて、いいんですよね。
春と秋に境内に舞台が立つ大鹿歌舞伎は、江戸時代から300年つづいている村の人たちの手仕事で、観るというより、その場の空気ごと受け取るような体験です。室町時代に建てられた福徳寺の本堂が、今もそこにあるという事実も、この村の時間の重なり方をそっと教えてくれます。荒川岳や小河内岳へ向かう登山者も、歌舞伎を目当てに来る人も、みんなが同じ村の道を歩いているというのが、大鹿村のふしぎでいいなあ、と思うところです。
長野県大鹿村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 大鹿村の中央構造線(北川露頭・安康露頭)
- 福徳寺本堂
- 松下家住宅(長野県下伊那郡大鹿村)
- 松下家住宅(長野県下伊那郡大鹿村)
- 南アルプス
- 荒川岳
- 小河内岳
- 本谷山
- 板屋岳
- 小日影山
- 奥茶臼山
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