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長野・小布施 まちづくり体験
人口1万人の町が、観光地になった理由がある。 長野・小布施。北信州の小さな町。葛飾北斎が晩年を過ごした場所。栗の産地。 でもそれだけでは、これほどの町にならなかった。小布施が注…
人口1万人の町が、観光地になった理由がある。
長野・小布施。北信州の小さな町。葛飾北斎が晩年を過ごした場所。栗の産地。
でもそれだけでは、これほどの町にならなかった。小布施が注目されるのは、まちづくりの手法だ。
民間が主導して、街並みを整えた。観光に依存せず、住民が豊かに暮らせる町を目指した。その哲学が、小布施の独自性になった。
インターンや短期滞在プログラムでは、そのまちづくりに関わることができる。
どうすれば小さな町が豊かになれるのか。小布施には、一つの答えがある。
その答えは、来て感じるものだ。
説明でわかるものではない。
北斎の絵と栗ご飯と、まちづくりの哲学。
この三つが揃う町は、世界でここだけだ。
栗かの子の甘さって、しつこくないんですよね。口の中でほろりとほどけて、それでおしまい、という感じで。小布施の栗菓子の店や桝一市村酒造場の蔵が並ぶ通りを歩いていると、江戸の時代からの商いが、いまもふつうに続いているんだなあ、と思う。
北斎館に入ると、葛飾北斎の肉筆画が静かに壁にかかっていて、観光地というより、ちょっとした勉強部屋みたいな空気なんです。まちとしょテラソという図書館には鴻山文庫の蔵書もあって、散歩のついでに本を読んで、また歩いて、という一日がつくりやすい。千曲川と松川が流れる盆地の地形が、町をほどよくまとめているのも、居心地のよさに関係しているんだと思う。
岩松院の八方睨み鳳凰図を天井に見上げたあと、道の駅オアシスおぶせで地元のきのこやりんごを買って帰る、という動線が自然に成り立つのが、この町のおもしろいところで。境内アート小布施や北信濃小布施映画祭みたいな催しも続いていて、古い蔵と現代のつくり手が、同じ通りでならんでいる。どこかよその国から来た人も、長く住んでいる人も、たぶん同じ場所でちがうものを見ているんだろうなあ、とふしぎでいいなあ、と思う。
長野県小布施町に泊まる