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この場所の物語
隣り合うのがすべて村、という行政の地図を眺めると、ちょっとおかしくなるくらいふしぎでいいなあと思うんですよね。天竜川の右岸に沿って山が重なり、売木川が流れ、深見の池がひっそりと水をたたえている。そういう地形の中に、ふだんの暮らしがある。
新野の盆踊りは室町末期から続いていて、今はユネスコの無形文化遺産にもなっているんですが、それが地元の夏の夜にちゃんと息づいているというのが、この町のすごみだと思うんです。新野の雪まつりも、深見の祇園祭も、諏訪神社を拠点にした祭事も、よそから持ち込まれたものじゃなくて、山村の人たちがずっと手渡してきたもの。だから、見る側にいても、なんとなく「もらっている」感じがする。
PC を開いて仕事をしながら、夕方になったら売木川沿いを散歩する、というような日々を重ねていると、中央アルプスに囲まれたこの地形が、ただの風景じゃなくて、自分のいる場所の輪郭として感じられてくる。隣がすべて村、というのは不便にも聞こえるけれど、それだけ外から断ち切られた静けさがあって、その静けさの中に、室町からつながる踊りの声が残っているんです。
長野県阿南町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 新野のハナノキ自生地
- 八幡神社
- 八幡神社
- 天竜奥三河
文化財
自然公園