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この場所の物語
旧三笠ホテルの木造の廊下を歩くと、床がすこしきしむんですよ。1906年にできたその建物は、軽井沢という場所が西洋の暮らしぶりをまるごと受け取ろうとした、そのいちばん古い記憶を、いまも静かにたたんでいる気がします。
北陸新幹線で東京から一時間ちょっとで着く軽井沢駅を降りると、森の空気がすっと変わる。標高がある分だけ、ふだんの体温がすこし落ち着いて、PCを開くのも、本を読むのも、なんだかちょうどいい速さになるんです。軽井沢町立図書館の2館体制というのも、そういう「ちょうどよさ」を大事にしている町の気性を、よく表していると思う。
霧下野菜や天然氷、軽井沢ウイスキーと、この高原の冷涼さが育てるものが、ちゃんと暮らしの棚に並んでいる。ミカドコーヒーのモカソフトを手に旧軽井沢のメインストリートを歩けば、明治からの外国人向け商店の気配と、いまの買い物客の声が、おなじ通りにふわっと重なって、ふしぎでいいなあと思うんですよね。軽井沢彫の細工のように、何層もの時間が一枚の板に刻まれている、そういう土地なんです。
長野県軽井沢町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 旧三笠ホテル
- 軽井沢夏の家(旧アントニン・レーモンド軽井沢別邸)
- 上信越高原
- 妙義荒船佐久高原
- 鼻曲山
- 軽井沢
- 軽井沢
- 中軽井沢
- 信濃追分
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