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この場所の物語
白石川の土手に立つと、春のある時期だけ、列車がいつもよりゆっくり走るんですよ。一目千本桜の並木が続くから、運転士さんも思わず速度を落としたくなるのかもしれない。そのくらい、この桜は川と土手と空に、ちょうどよく収まっているんです。
船岡城址公園のスロープカーで丘の上に出ると、船岡盆地と阿武隈川のあたりがひとつの絵として見えてきます。山本周五郎が『樅ノ木は残った』で描いた伊達騒動の舞台がここで、歴史の重みと、ふだんの散歩道が、おなじ場所に重なっているのがおもしろいんですよね。麹屋コレクションのある白石川岸辺を歩いていると、宿場町だったころの記憶が地面のすぐ下に眠っているような気がしてきます。
JR東北本線と阿武隈急行が交わる槻木駅があって、仙台方面へのアクセスもそれほど遠くない。仙台大学のキャンパスがあり、イオン船岡店で買い物もできる。しばた桜まつり、しばた紫陽花まつり、しばた曼珠沙華まつりと、季節ごとに町の表情が変わるので、長くいるほど、この土地の引き出しの多さに気づいていくんです。雨乞のイチョウのような、ひっそりした文化財にたどり着くころには、すこし柴田町のことがわかってきた気持ちになれます。
宮城県柴田町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 雨乞のイチョウ
- 槻木
- 槻木
- 船岡
- 東船岡
文化財
駅