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この場所の物語
木曽三川の水が、ゆっくりと伊勢湾へ流れ込む、その河口のすぐそばに、この町はあるんです。江戸のころから川を締め切り、土地をひとつずつ育ててきた輪中の歴史が、いまも地面の下に重なっていて、そのうえでトマトが赤く実る、というのがなんだかいいなあ、と思うんですよね。
とまリッチという名のトマトが、この土地の誇りとして棚に並ぶ。鍋田川堤の桜並木を散歩して、木曽岬温泉の砂利風呂でゆっくり体を伸ばす、そういうふだんの一日が、ここではごく自然に組み立てられるんです。輪駅伝大会や桜まつりが、町の人たちの暮らしのリズムをつくっていて、よそから来た人もそのリズムに、すこしずつ馴染んでいける気がします。
水郷県立自然公園の水面と、新田開発で積み上げてきた土地の記憶と、それから木曽岬町立文化資料館に静かに収められた輪中の暮らしぶりと、この三つが重なって、ここだけの時間の感触をつくっている、そんな町なんです。
三重県木曽岬町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 木曽岬温泉
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