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三重県の他の市区町村
この場所の物語
員弁川の流れが、鈴鹿山脈の裾をゆっくりなぞっている。岐阜と滋賀の県境にぴったりと寄り添うようにある三重の北の端、いなべ市は、4つの町が平成の大合併で一つになった、比較的あたらしい名前の土地なんですよね。でも、鴨神社の由緒は天武天皇の代にまでさかのぼるし、行順寺には蓮如直筆の六字名号が今もある。土地の古さと、行政の新しさが、ちょっとおもしろいぐあいに重なっているんです。
三岐鉄道の駅が12もある、というのが、ふだんの暮らしの骨格を想像させてくれます。大安図書館は鉄道駅に併設されていて、鉄道資料が特色だというのも、なんだかこの土地らしい。電車を待ちながら本を読んで、貨物鉄道博物館で明治の機関車を眺めて、帰りに桐林館の喫茶室でひと息つく、そういう半日が、ごく自然に組み立てられるんです。1937年竣工の旧阿下喜小学校の校舎を移築保存した桐林館は、登録有形文化財でもあって、ちょっとした時間をそこで過ごすだけで、土地の積み重ねが手のひらに伝わってくる気がします。
竜ヶ岳と鈴鹿国定公園の山々が、日常の視界の中にずっとある。2024年にリニューアルした「いなべ阿下喜ベース」で湯につかって、宿に泊まって、翌朝また山を見上げる、そういうひとまとまりの時間が、ここでは無理なく続けられるんです。いなべ、という地名の響きが、なんとなくやわらかくて、ふしぎでいいなあと思います。
三重県いなべ市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 鈴鹿
- 揖斐関ケ原養老
- 竜ヶ岳
- 楚原
- 大安
- 三里
- 大泉
- 阿下喜
- 伊勢治田
- 麻生田
- 丹生川
- 梅戸井
- 西藤原
- 東藤原
- 西野尻
自然公園
山
駅