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この場所の物語
川辺川の水音が、茶畑のあいだをゆっくり通り抜けていくんですよね。熊本県内でも有数の茶の産地として知られるこの村で、茶と米と四浦こんにゃくが、ふだんの暮らしの骨格をつくっている。川村駅の待合所は登録有形文化財で、くま川鉄道の小さなホームに立つと、農村の時間の積み重なりが、すこし、てのひらに乗ってくる感じがします。
国の重要文化財である十島菅原神社や、トトロの森として知られる雨宮の森に鎮座する雨宮神社は、どちらも日本遺産の構成文化財で、歴史の地層がそのまま山の斜面に残っているんです。毎年9月23日の秋季大祭には北嶽神社と十島菅原神社が祭りの場になって、村の人たちがそこに集まる。そういう祭事が、暮らしの節目として今もはたらいているのが、ここの土地のぐあいなんだなあと思います。
北部には仰烏帽子山がそびえ、川辺川が南北を縦断する地形は、平坦な農地と急峻な山地とをくっきり分けていて、村の中でいくつもの景色が切り替わる。PC一台で仕事をしながら長く滞在するにも、一度だけ訪れて神社と茶畑の空気を持ち帰るにも、それぞれに受け取れるものがある、そういう奥行きのある村です。
熊本県相良村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 十島菅原神社
- 十島菅原神社
- 川村
文化財
駅