image · pastoral × balanced (proxy)
神奈川県の他の市区町村
この場所の物語
旧東海道松並木の木陰に、ふだんの散歩道がある、というのがいいんですよね。大磯には、江戸の宿場から近代の別荘地へと重なってきた時間の層があって、それが今もそのまま、道のかたちや公園の佇まいに残っているんです。大磯城山公園には旧吉田茂邸があり、高来神社には高句麗渡来人にまつわる古い記憶があり、鴫立庵では俳諧の道場が今も息をしている。歩くたびに、すこし違う時代に踏み込んでしまうような、ふしぎでいいなあという感覚があります。
相模湾に面した大磯海水浴場は、日本の海水浴発祥の地とされていて、砂浜の砂は「大磯砂」という名前で呼ばれるほど、この土地と海が深く結びついているんです。丘陵地帯には高麗山公園(湘南平)があり、海と陸のあいだで暮らしを組み立てられる地形が、多拠点で動く人にも、長くここに根を張ろうとする人にも、それぞれのぐあいで受け入れてくれる。JR東海道本線の大磯駅から東京圏へのアクセスも整っていて、毎日の往復をそれほど苦にしなくていい距離感なんです。
照ヶ崎にはアオバトが集団で飛来し、神奈川県の天然記念物にもなっている。落花生を買いながら、地福寺に島崎藤村の墓を訪ねながら、大磯の一日はゆっくりと、でも確かな手応えで過ぎていくんです。
神奈川県大磯町に泊まる