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この場所の物語
赤レンガの壁のなかに、本棚と海の光が一緒にある。旧鐘紡の工場を読書の場に変えた洲本市立洲本図書館は、産業の記憶と今日のふだんの暮らしが、ごく自然に同居している場所で、ここに来るたびに、なんだかうれしい気持ちになるんですよね。
洲本城跡のある三熊山から見おろすと、城下町の格子がそのまま港へつながっていくのがわかって、歴史が地図として残っている、というのはこういうことかと思う。海からはちりめんじゃこや海苔が、畑からは玉ねぎが届いて、洲本アルチザンスクエアのカフェでそれらを口にしながら、大阪や神戸へのバスの時刻を調べるという、そういうごく現代的な一日が、ここでは成り立つんです。
高速バスで神戸まで出られる距離感と、成ヶ島の静かな砂州と、弁天さんの祭りが同じ町のなかにあって、特別な場所と、ふだんの場所の境目が、すこしあいまいなんですよね。その境目のあいまいさが、この瀬戸内の港町のいちばんの手触りかもしれない。
兵庫県洲本市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 洲本城跡
- 瀬戸内海
- 北角川
- 島飼
- 来川
- 炬ノ口
- 船瀬
- 角川
文化財
自然公園
漁港・港