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この場所の物語
ガタタンのとろみが、この土地の来し方を教えてくれるんですよね。中国人労働者が炭鉱に集まった時代に生まれたとされるこのスープが、いまも芦別の食卓に根づいているのは、人が大勢やってきて、また去っていった、そういう歴史のぐあいが、味のなかにそのまま残っているからかもしれないんです。
空知川の流域に広がる市域の、じつに九割ほどが山岳と森林で、イルムケップ山や幾春別岳がそのすぐそこにある、という感じがします。滝里湖や芦別湖は、ダムによってできた人造の湖なのに、原生林に囲まれてひっそりしていて、水辺でただ本を読んでいるだけで、すこし変わったいちにちになるんです。
ソラチの工場がこの町にあって、六十年以上つづくロングセラーの調味料をつくりつづけているのは、なんだかうれしいことだなあと思います。カナディアンワールドのラベンダー畑も、「星の降る里」という観光の構想も、炭鉱が閉じてからこの町が自分でつくろうとしてきたものなんですよね。JR根室本線の芦別駅に降り立つと、そういう積み重ねが、駅前のふだんの景色のなかに、しずかに混じっているのがわかるんです。
北海道芦別市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 幾春別岳
- イルムケップ山
- 上芦別
- 芦別
- 野花南
山
駅