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この場所の物語
煉瓦の壁に手を当てると、ひんやりした感触の向こうに、明治の職人仕事のていねいさが伝わってくるんですよね。遠賀川水源地ポンプ室は、いまも八幡製鉄所へ水を送り続けていて、世界遺産の構成資産でありながら、ふだんの川沿いの景色にそっと溶け込んでいる。炭坑が閉じたあとも、この土地はかたちを変えながら動き続けてきた、そういう場所なんだなあと思います。
垣生公園では春になると桜が咲き、境内に蒸気機関車が静かに置かれていて、埴生神社の古い杜とならんで、散歩のついでに立ち寄れる場所が自然と重なり合っているんです。ショッパーズモールなかまで買い物をして、さくらの里大福をひとつ買って帰る、そういうふだんの動線が、ちゃんと市内に揃っているのがいいなあと感じます。JR筑豊本線と筑豊電気鉄道の駅が点在しているので、北九州方面への行き来も、それほど身構えずにできる。
猫城跡のあたりを歩くと、室町の麻生氏の記憶と、高倉健ゆかりの地という看板とが、なんでもなく並んでいて、すこし不思議な気持ちになります。産業遺産と、川まつりと、やっちゃれ漬の瓶と、そういうものが同じ棚に並んでいるような土地で、どこを切り取っても、この場所の固有の積み重ねが出てくる。
福岡県中間市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業
- 中間
- 通谷
- 筑豊中間
- 筑前垣生
- 希望が丘高校前
- 東中間
文化財
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