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福岡県の他の市区町村
この場所の物語
那珂川の水が、南畑ダムの水系を経て福岡の暮らしを支えているんですよね、とあらためて思うと、この土地の役割がすこし見えてくる気がします。市の北側はJR博多南駅を軸にした住宅地で、南側は脊振山系へと続く農地と山地、おなじ市の中に、ふだんの通勤の風景と、田んぼの向こうに山が見える風景が、そのまま並んでいるんです。
中ノ島公園の農産物直売所「かわせみの里」に立ち寄ると、都市と農村のあいだにいる自分の位置がなんとなくわかるというか、買い物袋を持って橋を渡るだけで、すこし別の空気に入れるんですよね。安徳台遺跡や裂田の溝など、弥生のころから人が水を引き、集落をつくってきた積み重ねが、今の土地の使い方とそのまま重なっているのも、おもしろいなあと思います。
伏見神社では岩戸神楽が今も奉納されていて、それが福岡県の無形文化財に指定されているというのも、暮らしの中に祭りがちゃんと生きているということで、旅で訪れた人にとっては、観光地ではない祭りの手触りに出会える場所でもあります。都市のすぐ南にあるのに、過疎と開発がまだ決着していない、そのまま残っている感じが、この土地のいちばん正直な顔なんだと思います。
福岡県那珂川市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 安徳大塚古墳
文化財