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八戸三社大祭
3つの神社が、年に一度だけ合流する。 青森・八戸。太平洋に面した漁港の街。毎年8月の初め、長者山新羅神社、神明宮、おがみ神社の3社が合同で大祭を行う。 山車行列が、街を動く。豪…
3つの神社が、年に一度だけ合流する。
青森・八戸。太平洋に面した漁港の街。毎年8月の初め、長者山新羅神社、神明宮、おがみ神社の3社が合同で大祭を行う。
山車行列が、街を動く。豪華な人形を乗せた山車が、27台以上。その迫力は、ねぶた祭りとは違う種類の美しさだ。
ねぶたは光。三社大祭は、造形だ。
ユネスコの無形文化遺産。でも八戸の人たちにとっては、毎年の祭りだ。何百年も続いてきた。来年も、続く。
八戸は、観光客が少ない。でも新幹線で東京から2時間半。もっと知られるべき街だ。
三社が揃う夜、八戸が輝く。
館鼻岸壁の朝市に並ぶ露店を、まだ空が白むうちに歩いていると、この街の体温みたいなものが伝わってくるんですよね。八戸港から上がるイカやサバが、生活のすぐそばにある。それが、ふだんの買い物の感覚のまま続いているのが、いいなあと思うんです。
根城の城跡や縄文の国宝合掌土偶を持つ八戸市博物館は、歴史の厚みを静かに保ちながら、街の日常と地続きに存在しています。八戸ブックセンターのような公営の本屋が2016年に生まれたことも、この街が「ふだんの暮らしの質」をちゃんと考えているんだなあ、という感じがして、すこし、うれしくなります。東北新幹線で東京とつながっているから、仕事の拠点として使いながら、みろく横丁で南部煎餅の入ったせんべい汁を夜にすする、という暮らし方もできるんです。
種差海岸の芝生の上に立つと、三陸の海が目の前にあって、絵の題材になった景色がそのまま残っています。工業港としての八戸港と、縄文から続く歴史と、氷都と呼ばれるスケートの文化が、ひとつの街の中に重なっているのが、ちょっとふしぎでいいなあと思うところです。
青森県八戸市に泊まる