魚介の料理
香川県 高松市
アジの三杯
さちとあじ · FOOD & DRINK
鯵を三杯酢で締める。獲れすぎた日の始末の仕方だった。
この場所の物語
網を引いた礼の魚が、祭りの肴に変わっていきました。瀬戸内では、夏から秋にかけて小鯵が獲れます。秋には15センチほどに育って、ちょうど旬になります。昔は、地引き網を引くのを手伝うと、漁師が魚を分けてくれたそうです。大人にも子どもにも、鯵や鰯を配ってくれたんですよ。
分けてもらったその魚で作るのが、この一品でした。まず、その鯵を焼いてから三杯酢に漬けこんでいきます。唐辛子と刻み生姜、細切りの茗荷を薬味に加えます。酢に漬けておくと骨が柔らかくなって、丸ごと食べられるようになるんですよ。しかも、日持ちのほうも利きます。
夏祭りの酒の肴としても、長く親しまれてきました。網を引いた礼に魚をもらい、それを夏に傷まない形へ変えます。そして、祭りの日に冷たいものと一緒に食べる。その一続きの、終わりの一手だけが惣菜として残りました。地引き網の仕組みのほうは、もう無くなっています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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