魚介の料理
栃木県
モロの煮付け
さちとあじ · FOOD & DRINK
ネズミザメの切り身を煮る。海の無い土地で、傷みにくい魚として届いた。
この場所の物語
港で売れなかった魚が、山のほうでは家の味になりました。モロというのは、ネズミザメという鮫のことです。モウカザメとも呼ばれています。茨城の北部や、福島、宮城の沖で獲れたものが、内陸の栃木へ運ばれてきました。もちろん、栃木という県には海がありません。
冷蔵の無い時代に、内陸まで届く海の魚が鮫でした。鮫という魚は、体のなかにたくさんの尿素をためています。命が尽きるとそれが分解してアンモニアに変わり、傷みにくくなるんですよ。だから、山のほうまで運ぶことができました。港のまわりでは、この魚はあまり好まれなかったそうです。
同じ理由で、アブラツノザメも運ばれてきました。こちらのほうは、サガンボと呼ばれています。作り方は、醤油と砂糖と味醂と酒と水に生姜を入れて、切り身を中火で10分ほど煮る。作り方は、ほんとうにそれだけです。いまも県内の店には切り身が並び、学校の給食にも出ています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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