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この場所の物語
野増の都道沿いに、地層がむき出しになった崖面があって、バウムクーヘンとも呼ばれるその断面を前にすると、この島が火と時間のうえに立っていることを、あらためて実感するんですよね。三原山の噴火が積み重ねてきた地層、1986年の大噴火のあとに湧いた大島温泉、そういうものがぜんぶ、ふだんの暮らしの隣にある。
元町港や岡田港から東海汽船が出入りして、大島空港では小さな飛行機が発着する。東京から来ることもできるし、しばらく滞在してみると、竹芝埠頭からの船便がひとつの生活リズムになってくる感じがあって、島ならではの時間の刻み方というのが、ちゃんとあるんです。
都立大島公園の椿園には、世界でも類を見ない規模の椿が集まっていて、椿まつりのころには大島節の声も聞こえてくる。牛乳煎餅や大島バターといった特産品も、派手さはないけれど、島の畜産と暮らしがそのまま形になったような品で、手に取ると島の地面のことをすこし考えてしまう。波浮港の円形の入江と大正期の建物が残る通りを歩いていると、海と火山と人の営みが、この島では案外ちかい距離にあるんだなあと、しみじみ思うんです。
東京都大島町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 大島のサクラ株
- シイノキ山のシイノキ群叢
- 大島海浜植物群落
- 富士箱根伊豆
- 大島温泉
- 三原山
- 大島空港
- 元町
- 野増
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