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この場所の物語
断崖が太平洋に落ちていく、その際に立つと、黒潮の風が思ったより温かいんですよ。室戸阿南海岸国定公園の海岸線は、おだやかさとはすこし違う、張りつめた青さを持っていて、ここで暮らすということは、毎日その緊張感と向き合うことなんだなあ、と思います。
出羽島に渡ると、江戸から昭和にかけての漁村の家並みがそのまま残っていて、車も信号もない路地を歩きながら、ふだんの暮らしがこんなに静かに積み重なってきたんだ、と気づかされます。島そうめんや鰹節を手がけてきた人たちの時間が、石垣や板壁にしみこんでいるみたいで、牟岐・出羽島アート展がここで開かれるのも、なんだかわかる気がするんです。
内妻海岸の白砂は、サーフボードを抱えた人と、散歩をしている人が、同じ砂の上に並んでいて、そのぐあいがちょうどいいんですよね。モラスコむぎの、巻貝と二枚貝を模した建物を遠くから見ながら、この町は海をずっと、暮らしの真ん中に置いてきたんだなあ、と、すこし、ふしぎでいいなあ、と思います。
徳島県牟岐町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 牟岐町出羽島
- 出羽島大池のシラタマモ自生地
- 津島暖地性植物群落
- 室戸阿南海岸
- 牟岐
- 辺川
文化財
自然公園
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