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この場所の物語
荒川と赤平川が山あいでひとつに近づく、そのあたりに皆野の町はある。城峯山や破風山が四方から見守るように立っていて、秩父盆地のなかでも、ここはとりわけ「囲まれた」感じのする場所なんですよね。
秩父鉄道の皆野駅と親鼻駅、ふたつの駅が町の骨格を支えていて、江戸街道と上州道が交わっていた昔からの地の利が、いまも静かに息づいているんです。円明寺では明治のはじめに公立小学校が開かれていて、お寺と学びの場が重なっていたという、ちょっとふしぎないきさつも残っている。
精密機械の製造と観光農業が、この町の現在の産業を担っているのも、なんとなく納得がいくんですよね。山に囲まれながら、ものを丁寧につくる、あるいは農の現場をそのまま見せる、そういう暮らしの構えが、土地のぐあいに合っている気がする。長く滞在するほど、荒川沿いの空気や、駅に降りたときの山の近さが、じわじわとふだんの感覚になっていくんだなあ。
埼玉県皆野町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 皆野
- 親鼻
駅