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宮城県の他の市区町村
この場所の物語
酒の穀田屋の暖簾をくぐると、江戸の義人が米と誠実さで積み上げてきた商いの気配が、ふだんの棚に並んでいるんです。吉岡宿として奥州街道の分岐点だったこの町は、今も東北自動車道大和ICから仙台市泉中央駅まで広域バス網でつながっていて、どこかへ出かける前の「ちょっとした拠点」として、とても使い勝手がいいんですよね。
台ヶ森焼七ツ森陶芸体験館で土をこねたり、七ツ森湖畔公園の湖沿いをぼんやり歩いたりしていると、工業団地の稼働音と森の静けさが、不思議なぐあいで隣り合っていることに気づきます。島田飴まつりや梵天ばやいといった祭事が吉岡八幡神社を中心に続いていて、暮らしのカレンダーに古い信仰がそのまま残っているのが、いいなあと思うんです。
風早峠の水を汲みに町の外からも人がやってくる、という事実だけで、この土地のふだんの豊かさがすこし伝わる気がします。純米酒「七ッ森の四季」を手に入れて、冬の積雪を眺めながら一日をゆっくり使う、そういう時間の使い方をこの町は自然に受け入れてくれるんです。
宮城県大和町に泊まる