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この場所の物語
鳴瀬川のそばに田んぼが続いていて、えごまを育てる畑がその合間にある、というのが色麻町のふだんの風景なんですよね。米とえごまで成り立つ暮らしは、地味なようでいて、じつはとても手のかかる、ていねいな時間の積み重ねなんです。
日の出山瓦窯跡というのが、この町にはあって、奈良時代に多賀城の瓦をここで焼いていた、という事実がそっと土の下に眠っているんですよ。古代の東北をつくった仕事の痕跡が、えごま畑のすぐそばに国史跡として残っている、というのは、すこしふしぎでいいなあと思うんです。長い時間をかけて人が土地に関わってきた、そのぐあいが、地面の厚みとしてある。
「河童のふるさと」というキャッチフレーズを、この町は持っていて、おかっぱ様のお祭りやかっぱのふるさと祭りが毎年続いている。民俗伝承をちゃんと暮らしの中で生かしているのは、農村の底力みたいなものだと、しみじみ感じるんです。奥羽山脈を西に、大崎平野を東に見渡しながら、ここで自炊して散歩して、土地の時間に合わせてみると、自分の暮らしのリズムが、すこし変わってくるかもしれない。
宮城県色麻町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 日の出山瓦窯跡
文化財