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この場所の物語
相模湾の光が、砂浜に白く跳ねるのを見ていると、この場所がふだんの暮らしと海辺をずいぶんうまく同居させているんだなあ、と思うんです。逗子海岸のすぐそばに住んで、朝、コーヒーを持って砂の上を歩く、そういうことが絵空事じゃなく成り立っている土地で、JR横須賀線の逗子駅から都心へ出られるアクセスが、その暮らしを支えているんですよね。
小坪漁港の船が揺れているすぐ近くで、アカモクやシラスが水揚げされていて、その鮮度のまま食卓に届く距離感も、ここに根を張る人たちにとっては、ちいさくてたいせつなことのひとつだと思うんです。披露山公園から相模湾を見渡すと、マリーナの船と丘の緑と海とが、ひとつの画面に収まっていて、これが生活の背景だというのは、なかなかぜいたくなことだなあ、と。
名越切通を歩くと、鎌倉と三浦半島を結んでいた古道の石の感触が足の裏に伝わってきて、海辺のリゾートとはまったく違う顔が現れるんです。東昌寺には1244年銘の五輪塔があって、砂浜から歩いてすぐのところに、そんな時間の重なりがある。逗子という場所は、海と山と古道と漁港が、思いのほか近い距離に折り重なっていて、どこから入ってきた人にも、それぞれの扉がちゃんと開いているんですよね。
神奈川県逗子市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 名越切通
- 五輪塔
- 逗子
- 逗子・葉山
- 東逗子
- 神武寺
- 小坪
文化財
駅
漁港・港