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この場所の物語
気仙スギの香りは、ここでは建物のなかにまで入ってくるんですよね。まち家世田米駅の古い梁を見上げていると、伊達藩の時代から人が木とともに生きてきた長い積み重ねを、なんとなく手のひらで感じるような気がします。
総面積の九割ちかくが森で、気仙川の水がアユやヤマメを育てながら集落のそばを流れている、そういう土地なんです。道の駅種山ヶ原で農産物を買って、自炊しながら数週間過ごしていると、木を切り、水を引き、地面に根ざして暮らすということの輪郭が、すこしずつはっきりしてくる。
宮沢賢治がかつて歩いた種山ヶ原の高原も、滝観洞の天の岩戸の滝も、案内板より先に、まず空気の質が変わることで気づくんです。KESEN ROCK FESTIVALが深い山あいで開かれているという事実も、この土地の底にある、なにかおおらかなものを示しているような気がして、いいなあと思います。
岩手県住田町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 栗木鉄山跡
- 物見山
- 上有住
文化財
山
駅