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この場所の物語
ボタン園をモチーフにした駅舎が、ホームに降り立った人をそっと出迎えてくれるんですよね。
須賀川という町には、奥州街道の宿場として人や荷が行き交った記憶と、円谷英二が生まれ育ったという特撮の記憶が、ふだんの景色の中にさりげなく混ざり合っていて、十念寺の境内に松尾芭蕉の句碑があったり、翠ヶ丘公園の中に博物館があったりと、歩くたびに時代の層がひょっこり顔を出すんです。
須賀川特撮アーカイブセンターには、ミニチュアや特撮資料がずらりと収められていて、どこか遠い国から来た人も、日本で育った人も、子どものころの「あれはどうやって作ったんだろう」という問いに、ここで答えをもらえるんだなあ、と思います。
郡山駅からJR東北本線でほんの少し南へ下れば着いてしまうし、東北自動車道の須賀川ICも近くて、拠点にしながらあちこちへ出やすい地の利があって、きうり天王祭や松明あかしといった祭りが年間を通じてあるから、ふだんの暮らしのカレンダーが自然と埋まっていくんですよね。
福島県須賀川市に泊まる
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