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この場所の物語
山国川の河口近く、周防灘の潮のにおいがすこしだけ漂ってくる場所に、この町はあるんです。川の向こうはもう大分県の中津市で、郵便の配達も県境を越えてやってくる、そういうぐあいの土地なんですよね。
田辺ファーマの工場が町の骨格をつくっていて、コンパクトな面積のなかに暮らしと産業がぎゅっと詰まっている。吉富駅の駅舎が町の施設「ふるさとセンター」と一緒になっているのも、そのコンパクトさを象徴しているようで、いいなあと思うんです。駅のホームに立てば、中津まで数分という近さで、生活圏がそのまま県境をまたいでいる。
吉富漁港からは、豊前海一粒カキや天然アサリが水揚げされていて、周防灘の海が食卓に直結している。豊前のりも、この海でとれるものです。八幡古表神社では、細男舞と神相撲という古い舞が今も継承されていて、江戸時代から中津と同じ圏域で生きてきた人たちの、ふだんの積み重ねがそこにある。小さくて密度が高い、そういう町です。
福岡県吉富町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
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