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この場所の物語
那覇の泊埠頭から高速船で35分、海の色がだんだんと濃くなって、やがて透き通っていく。慶良間諸島でいちばん大きなこの島の港に降りると、空気がふっと軽くなるんですよね。阿波連ビーチの白砂はやわらかくて、半円にひらいた渡嘉志久ビーチのほうは、ほんとうに人が少なくて、波の音だけがずっと続いている。
赤間山にのぼると、慶良間の島々と沖縄本島まで、ぐるりと見渡せる。その同じ山に、17世紀の烽火台ヒータティーヤーが残っていて、ここがかつて中国へ渡る船を見守った場所だったことを思い出させてくれる。根元家の石垣を歩いたり、歴史民俗資料館でザトウクジラの骨格や沖縄戦の遺品にしずかに向き合ったり、ふだんの旅では出会わない時間の層が、島のなかに重なっているんです。
朝はマグロやカツオが揚がる港のそばを散歩して、昼はダイビングや、冬ならホエールウォッチングに出かける。そんな日々を一週間でも、ひと月でも続けられそうな島で、海の透明度がとびきり高いことは、潜ったり泳いだりすればすぐにわかる。何度も通って、別の拠点のひとつにしてしまう人がいるのも、わかる気がするんですよね。
渡嘉敷島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 沖縄海岸
- 渡嘉敷島
自然公園
離島