鍋・汁
沖縄県
イカスミ汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
烏賊の墨で真っ黒に炊く。薬になると言われ、体を冷やす日に食べる。
この場所の物語
真っ黒なのは墨で煮たからで、それ以上の意味はありません。あおりいかの墨で、真っ黒に炊く汁なんですよ。脂身の少ない豚肉と、んじゃなと呼ぶ苦菜を一緒に煮て、最後に墨を加えます。沖縄の本島で作られてきました。
沖縄では、くすいむん、つまり薬になるものと呼ばれる料理のひとつに数えられます。さぎぐすい、下げ薬とも言われて、悪いものを体から出すと考えられてきました。のぼせや頭痛、それに産後の回復によいとされています。
新しいあおりいかが手に入った日に、家で作られるものだそうです。見た目は驚くほど黒いのに、話の中身はずっと穏やかでした。苦さも、避けるものではなく、効くための一部として置かれています。元気になりたい日に、これを食べるのだそうです。墨で真っ黒に染まった椀が、体を整えるための一杯として出てきます。黒さのほうに驚いていると、話の筋を取り違えてしまうんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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