菓子
大分県
やせうま
さちとあじ · FOOD & DRINK
平たく延ばした小麦の生地を茹で、黄粉と砂糖をまぶす。冷やして食べる家もある。
この場所の物語
話に出てくる寺で、いまも同じものが作られています。水で練った小麦粉を棒のかたちにして、しばらく寝かせます。それを手で薄く延ばして、湯で茹でていくんですよ。温かいうちに、黄粉と砂糖をたっぷりまぶしていきます。作り方としては、それだけの菓子ということになるんですよ。
発祥は由布の古野だとされていて、名前には言い伝えがあります。平安のころ、信仰の篤い八瀬という乳母がいたそうです。貴族の若君を連れて、妙蓮寺まで参りに行ったといいます。道中、腹をすかせた若君が、八瀬、うま、と言うんですよ。うまというのは幼い子の言い方で、食べ物のことになります。
そのたびに八瀬が、小麦粉を薄く延ばして黄粉をまぶしたものを食べさせた。それでやせうまと呼ぶようになった、という話が残っています。大分は畑の穀物の土地で、粉を食べる文化が育ちました。妙蓮寺では、いまも盆の行事としてこれを作っているんですよ。七夕のときにも、これが供えられているそうです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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