菓子
山梨県 甲州市
月の雫
さちとあじ · FOOD & DRINK
甲州ぶどうを一粒ずつ砂糖で包む。噛むと中から果汁が出る。
この場所の物語
拾った1粒から、この菓子が始まりました。甲州ぶどうを、1粒そのまま砂糖の蜜で包んだ菓子になります。由来にはいくつか説がありますが、どれもよく似ているんですよ。菓子屋が砂糖を煮ているところへ、ぶどうが1粒落ちました。拾ってみると、かかった蜜が冷えて、ほの白く固まっていたそうです。
食べてみたら旨かったので、そのまま商品にしたという話になります。江戸の末に出た甲府買物独案内という本があります。そこには、いくつかの菓子店でこれを売っていたと書かれているんですよ。甲斐の名所を巡る双六にも、極製月の雫として描かれています。そのころにはもう、ずいぶん知られていたわけです。
作り方は、砂糖と水を112度から114度まで熱するところから始まります。それを冷まして、しっかり練っていきます。そこへ、ぶどうの軸をピンセットで持ってくぐらせるんですよ。皮が厚く、酸味のある甲州ぶどうだから、熱い蜜に耐えられます。作れるのは、ぶどうのある数か月だけになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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