麺
香川県 小豆島町
小豆島の手延べそうめん
さちとあじ · FOOD & DRINK
胡麻油を塗って延ばす乾麺で、冬に細く延ばして干す作業が島の各所で続く。
この場所の物語
畑の空く季節に、家にある手だけで作れるものだったんですよ。400年ほど前、小豆島の池田村の人が、三輪に立ち寄ったときのことでした。そこでそうめんの作り方を学んで、島へ持ち帰ったのが始まりだと伝わります。この島に定着した理由は、2つ挙げられています。冬の農閑期にできることと、家族の労働だけで作れることです。
手延べのそうめんは、ふつう菜種の油を使います。ところがここでは、島の胡麻油を塗りながら生地を練るんですよ。だから、麺のほうがわずかに黄色を帯びてくるんですよ。木の箸を使って、極細の糸のようになるまで丁寧に引き伸ばします。最後のところは、天日でゆっくり乾かしていくんですよ。
塩は瀬戸内のもの、小麦は讃岐の平野のものを使います。冬になると、島のあちこちで延ばして干す作業が始まります。青い空の下に、白い糸が幕のように下がっているんですよ。この島がそれを選んだ理由は、味の話ではありませんでした。畑が空くという、暦のほうの話だったわけです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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