漬物・発酵
香川県 小豆島町
小豆島の醤油
さちとあじ · FOOD & DRINK
杉桶で仕込む蔵が黒い板塀の通りに連なり、もろみの匂いのなかを歩いて回れる。
この場所の物語
食べものの名ではなく、作り方の名が土地の名になっています。通りを歩くと、まず匂いでわかるんですよ。黒い板塀が続いていて、その内側で醤油が仕込まれています。蔵の窓のほうは、外からまったく見えないようになっているんですよ。匂いのほうだけが、通りへ静かに出てきます。
400年ほど続いてきた、この島の産業になります。明治のいちばん盛んなころには、醸造所が400軒ほどあったそうです。いまは20軒あまりの蔵と、佃煮の工場が軒を連ねています。醤、という字を書いて、ひしお、と読むんですよ。塩を加えて発酵させたもの、という意味の字なのだそうです。
この一帯のことを、その字を取って醤の郷と呼んでいるんですよ。黒い板塀の町並みは、近代化産業遺産に選ばれました。守られているのは建物のほうです。ただ、通りに漂っているのは、その中で進んでいる発酵の匂いでした。杉の桶で仕込む蔵も、いくつか残っているそうです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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