菓子
奈良県 吉野町
いもぼた
さちとあじ · FOOD & DRINK
里芋を混ぜたぼた餅。米を伸ばすための工夫が、菓子になった。
この場所の物語
米を減らすための工夫が、いまは死者へ供えるものになっています。餅米が貴重だったので、うるち米に里芋を加えました。すると里芋の粘りで、餅米から作ったようなぼた餅になるんですよ。奈良県の吉野や宇陀に伝わってきたものです。
よその県にも、いもぼたと呼ぶものはあるんですよ。ただ、そちらはじゃがいもやさつまいものほうを使います。里芋を使うところが、奈良の特徴なんですよね。奈良は水田が多くて、里芋の栽培が盛んだったので、身近な芋が選ばれたのだろうと考えられています。
たくさん食べても消化がよくて、胃にもたれにくいそうです。旬は9月から11月にかけてになります。収穫の終わる11月の亥の日に餅を食べると万病を払うと言われ、彼岸や秋祭りには、これを墓や仏壇へ供えます。米を大切にする、農家の人たちの知恵だったわけです。減らすための工夫が、いちばん改まった場所へ運ばれています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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