肉料理
広島県 東広島市
美酒鍋
さちとあじ · FOOD & DRINK
肉と野菜を塩胡椒と酒だけで炒め煮にする。蔵で働く人の鍋だった。
この場所の物語
味を薄くする理由が、そのままこの鍋の理由になっているんですよね。味付けは清酒と塩と胡椒だけで、醤油も味噌もいっさい入りません。造りの合間に食べるものなので、利き酒に障る味を口へ入れられなかったからです。広島県の東広島にある西条は、いくつも蔵のある酒造りの町です。
蔵で働く人のことを、この土地ではびしょと呼んでいました。水を使う仕事が多くて、着ているものがいつも濡れているからです。その人たちが食べていたので、びしょ鍋。美酒の字が当てられたのは、近ごろのことだそうです。
具は豚のばら肉、鶏肉、砂ずり、白菜、葱、玉葱、人参、椎茸、蒟蒻、厚揚げ。油で肉を炒めてから野菜を入れて、酒をたっぷり注ぎます。煮込んではいけない、というのが決まりなんですよ。炒めるのに近い短い火の入れ方をするので、酒精は飛んで、子どもでも食べられます。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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