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東京蚤の市
古いものばかりが、これほど人を集める。 東京・調布。年に二度、春と秋。東京蚤の市。 国内外から、数百の店が集まる。古道具、古書、古着、北欧のヴィンテージ家具、アンティークの食器。…
古いものばかりが、これほど人を集める。
東京・調布。年に二度、春と秋。東京蚤の市。
国内外から、数百の店が集まる。古道具、古書、古着、北欧のヴィンテージ家具、アンティークの食器。
新品ではない。誰かが使い、時を経たもの。傷も、くすみも、そのものの歴史だ。
来場者は、何万人。お目当てのものを探す人。あてもなく歩く人。みんな、古いものに、惹かれている。
なぜ、人は古いものを好むのか。たぶん、そこに、時間が宿っているから。新品にはない、誰かの暮らしの痕跡が。
ワークショップや、フードの屋台もある。一日では、回りきれない。
古いものを、次の誰かへ。捨てるのではなく、つなぐ。
東京の二大蚤の市のひとつ。
深大寺そばの湯気と、角川大映スタジオの古い壁と、國領神社の千年乃藤と、この場所にはそういう「長い時間」がいくつも重なって、ふだんの路地に静かに溶け込んでいるんですよね。
京王線の特急に乗れば新宿まであっという間で、でも調布の駅を降りると、なんとなく空気の密度がちがう。急いでいない感じ、とでも言うのかな。PC を開いて仕事をしながら、昼に深大寺まで歩いてそばを手繰って、また戻ってくる、そういうひと日の組み立てができる場所です。
映画のまちと呼ばれてきた歴史があって、昭和の撮影所文化がいまも角川大映スタジオというかたちで息づいている。毎年2月ごろに開かれる「映画のまち調布 シネマフェスティバル」や、7月の深大寺鬼燈まつりを目印に訪れると、この街の重なりの厚さに気がつくと思います。
ホッピーやキユーピーが生まれた土地でもあって、食と飲み物の産地としての顔も持っている。神代植物公園の緑と、武蔵野台地の地形と、天平5年創建の深大寺と、それらがぜんぶ同じ半径の中に収まっているのが、調布のおもしろいところなんです。
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