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この場所の物語
霧が低く垂れこめる朝、富士山の裾野はしんと静かなんです。御殿場の空気は冷涼で、夏でもすこし羽織るものが欲しくなる、そういうぐあいの高原にあって、駒門風穴の洞内は年間を通じて13℃に保たれ、固有の生き物がひっそりと暮らしている。富士山噴火がつくった溶岩の穴に、ふだんの散歩で入れてしまうというのは、なんだかふしぎでいいなあと思うんですよね。
御殿場線の駅を降りると、観光と日常がごく自然に隣り合っています。御殿場プレミアムアウトレットへ向かう人の流れと、農産物を積んだ軽トラが同じ道を走っていたりして、そのちぐはぐさが、この町のほんとうの表情なのかもしれない。市域の大きな部分を防衛関連施設が占めていて、富士総合火力演習の音が遠く聞こえる日もある、というのも、ここにしかない暮らしの手触りです。
長く滞在するほど、冷涼な気候と富士箱根伊豆の自然公園の懐ろの深さが、じわじわとありがたくなってくる。東山湖でニジマスを釣る午後も、砂走りの名で知られる富士登山口から山を仰ぐ朝も、どちらも同じ御殿場の一日なんです。
静岡県御殿場市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 富士山―信仰の対象と芸術の源泉―
- 印野の熔岩隧道
- 駒門風穴
- 富士箱根伊豆
- 御殿場
- 富士岡
- 南御殿場
文化財
自然公園
駅