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この場所の物語
白川が山あいをくねりながら流れていて、その両岸に茶畑と集落がへばりつくように並んでいるんですよね。室町のころから続くひがし白川茶の産地で、村域のほとんどが山林という土地だから、ふだんの暮らしのすぐそこに東濃ひのきの匂いと、渓谷の瀬音がある。
寺院がひとつもない自治体というのは、明治の廃仏毀釈の痕跡がそのまま今日まで続いているということで、歴史の重さがひっそりと地面に染みついているんだなあ、と思う。越原神社の推定樹齢500年の大スギが、そういう時間の厚みを黙って立って示しているようで、すこし胸に来る。
9月になると、はなのき会館で郷土歌舞伎の公演がある。村の人たちが演じる素人歌舞伎で、神田神社の例大祭とほぼ重なるように催される。道の駅茶の里 東白川でお茶を買って、瀬音公園でぼんやりしながら、この村に歌舞伎が生きていることをゆっくり考えてみるのも、いいんですよね。つちのこ館という施設まであって、山里の真剣さとおかしみが、ちゃんと同居しているところがいいなあ、と思う。
岐阜県東白川村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 越原ハナノキ自生地
文化財