image · pastoral × balanced (proxy)
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この場所の物語
秋田杉の木肌は、触れるとすこし温かい気がするんです。道の駅かみこあにの秋田杉の館に並ぶ製品を手に取ると、森の時間がそのまま手のひらに乗ってくるような、そういう感覚があって、それがこの村のふだんの空気とつながっているんだなあ、と思います。
総面積のほとんどを山林が占め、小阿仁川が山あいを静かに流れるこの土地は、PCを開いて仕事をしながら、夕方には太平山の稜線を眺める、そういうひと日の輪郭がはっきりしていて、いいんですよね。マタギが1813年にこの地に定着し、八木沢番楽や大林獅子踊りが今も受け継がれているということは、暮らしの中に「続けること」への静かな意志があるということで、それは長く滞在するほど、じわじわと伝わってくるものだと思います。
道の駅の物産センターにはフルーツほおずきやべいなすが並んでいて、こういう野菜は、ここに来なければ出会えないものばかりで、それだけでも足を運ぶ理由になります。江戸時代に佐竹藩が秋田杉の保護育成に力を入れたという歴史が、この森の深さを今もつくっているんですよね。
秋田県上小阿仁村に泊まる