茶
佐賀県 嬉野市
嬉野茶
さちとあじ · FOOD & DRINK
葉が丸く縮れた釜炒りと蒸しの茶を作る。温泉街の店で急須ごと出す形が多い。
この場所の物語
葉の形のほうが、釜の来た日のことを覚えています。1504年、明から来た紅令民という名の陶工がいたそうです。その人が、嬉野へ南京釜を持ち込んだんですよ。当時の中国で飲まれていた、釜で炒る作り方を伝えたのが始まりだと言われています。それから150年ほどたって、吉村新兵衛という人が出てきます。
不動山の山林を切り開いて茶を植え、製法を直しながら広めました。嬉野の茶は玉緑茶で、精揉の工程がありません。だから、葉が丸く曲がったまま残るんですよ。急須のなかで、その丸まった葉がゆっくり開いていきます。いまの主流は蒸し製になっています。
釜炒りのほうは、この土地の生産のなかでも5分ほどだそうです。なだらかな山あいで、朝には霧が出てきます。昼と夜の温度差が、味にめりはりを付けるのだといいます。温泉街の店では、急須ごと出してくれることが多いんですよ。500年たっても、葉の形だけが残っています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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