魚介の料理
福岡県 福岡市
おきゅうと
さちとあじ · FOOD & DRINK
えご草を煮溶かして固める。薄く切って、朝の膳に出す。
この場所の物語
味は、ほとんどしないんですよ。えご草という海藻を煮溶かして、平たく固めたものです。切ると、灰色がかっていて、少し透きとおって見えます。短冊に切るのが、この土地の切り方なんですよ。かつお節と生姜と葱をのせて、上から醤油をかけて食べます。
名前の書き方が、いくつも残っています。沖独活、沖人、お救人と、字がそれぞれ違うんですよ。海藻が独活のように伸びるから沖のうど、という説があります。いっぽうで、飢饉のときに人を救ったから救人だという説もあります。どれが本当かは、いまも決まっていません。
戦前の博多では、明け方にこれを売り歩く人がいたそうです。よその町の納豆売りやしじみ売りと同じで、朝の食卓に間に合うように回りました。口に入れても、醤油と薬味の味だけがします。それでも、毎朝これを食べてきた土地があるんですよ。味の無いものが、朝の膳にずっと座っていたことになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)
まわりを読む