菓子
福井県 福井市
水ようかん
さちとあじ · FOOD & DRINK
薄く流した黒糖の羊羹を寒い時期に食べる。板状の一枚をへらで切り出して取る。
この場所の物語
雪の降る日に、炬燵で冷たいものを食べるんですよ。福井では、水ようかんを冬に食べるのだそうです。よその土地の人は、これを聞くとたいてい一度おどろきます。売り方のほうも、ずいぶん変わっています。紙の箱に、薄く1枚だけ流してあって、切り分けてはありません。
付属のへらで、入っている切れ目に沿ってすくうんですよ。皿は出さずに、箱のまま卓に置いて、家族で回すことになります。砂糖と寒天を控えてあるので、甘みは薄く、するりとのどを通っていきます。1枚をぜんぶ食べてしまっても、そんなに重たくなりません。羊羹というより、飲みものに近いんですよ。
1箱が、思っていたよりずっと早く無くなります。よその土地の羊羹のように、切って皿に載せて眺めるものではありません。でっちようかん、とも呼ばれています。煉る工程を指す言葉から来たとも、丁稚が里帰りの土産にしたからだとも言われます。どちらが本当かは、いまも決まっていません。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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