麺
山口県 下関市
瓦そば
さちとあじ · FOOD & DRINK
熱した瓦に茶蕎麦を載せ、牛肉と錦糸卵を重ねて温かいつゆに浸けて食べる。
この場所の物語
屋根の瓦を焼いて、その上に茶そばを載せます。出てくるのは、皿ではありません。熱を持った瓦の上で、麺の下の面だけが焦げていくんですよ。焦げたところが、いちばん香ばしくなります。山口県の下関、川棚温泉で生まれたものです。
錦糸卵と細切れの牛肉を重ね、刻んだ葱と海苔を散らし、薄く切ったレモンともみじおろしを置きます。それを温かいつゆに浸けて食べます。思いつきの元は、戦さの話でした。明治10年、熊本の城を囲んでいた薩摩の兵が、野営の合間に瓦で草や肉を焼いて食べたと伝わります。
それを聞いた川棚温泉の旅館の主が、昭和36年、泊まり客のために作ったのが始まりです。つまり、60年あまり前にできた料理になります。郷土料理という言葉から思い浮かべるより、ずっと新しい。それでも、この土地の外ではほとんど出てきません。瓦は重くて、しかも熱くなければならないからです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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