焼き物
岐阜県 高山市
朴葉味噌
さちとあじ · FOOD & DRINK
乾いた朴の葉に味噌と葱を載せ、七輪で焼きながら飯に少しずつ載せて食べる。
この場所の物語
洗うものが、ひとつも出ないんですよ。葉は一度きりのもので、食べ終われば燃やしてしまえます。焦げた縁のところが、丸まって残ります。乾いた朴の葉に、味噌と葱を載せて、そのまま火にかける。岐阜県の高山を中心とした、飛騨のものになります。
葉が大きくて厚いので、火にたいへん強いんですよね。焼けてくると、葉の匂いのほうが味噌に移っていくんですよ。それを少しずつ飯に載せて食べます。飛騨の冬は、置いた食べものが凍るほど寒い土地でした。囲炉裏の火に葉を敷いて、凍った漬物や味噌を温めながら食べたのが始まりだと伝わります。
器を出すのではなく、葉の上でそのまま済ませる。味噌は家で仕込み、葉は塩に漬けて取っておきました。朴の木は各地に生えていて、葉には殺菌の働きがあります。包むのにも、器の代わりにも使えました。だからこれは、料理というより道具の話なのかもしれない。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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