丼・飯
鳥取県 大山町
大山おこわ
さちとあじ · FOOD & DRINK
山菜や鶏をもち米と蒸す。山の神へ供えたものが始まりと伝わる。
この場所の物語
寺から、ずいぶん遠くまで来たおこわなんですよね。もとは鳥取県の大山寺で、修行する人へ振る舞われていた精進のおこわでした。それが家々へ入って、いまの形になったと見られています。昔、僧兵が戦場へ出るとき、勝ちを祈って山鳥と山の草を入れた飯を炊き出した。それが、そもそもの始まりだと伝わります。
明治のころには、大山寺の博労座で春と秋に立つ牛馬の市で、馬喰たちの食事に出されました。大山詣りの弁当にもなっています。いまは米子の駅で、これが駅弁として売られているんですよ。醤油で味を付けた、大山のふもとに伝わるおこわになります。
入るのは、もち米に、焼き竹輪、鶏肉、人参、牛蒡、干し椎茸、筍、こんにゃく、いんげん。精進から始まったものに、いまは鶏と練り物が入っていることになります。それを気にしている人は、いないようでした。名前と手つきだけが動かずに、中身のほうは静かに入れ替わっていくんじゃないかなあ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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