ONSEN
宮城県
川渡温泉
Kawatabi Onsen
温泉
荒雄川のほとりに立つと、湯の気配がすこしだけ風にまじるんです。川渡温泉は鳴子温泉郷のなかでいちばん古くに湯が湧いたところで、千年をゆうに超える時間がここに積もっている。「脚気川渡」と呼ばれたくらい、からだをいたわるための湯治の場として人が通いつづけてきたんですね。
温泉石神社では毎年、献湯式がおこなわれていて、湯そのものに感謝をかたちにする暮らしがふつうに残っているんだなあ。宿は七軒ほど、共同浴場もあって、ぬるめの湯にゆっくり浸かるのがここの流儀なんです。長く滞在するなら、祥雲寺のあたりを歩いて川沿いの時間に身をまかせるような日々がちょうどいい。
多拠点で暮らす人にとっては、ふだんの疲れを預けにもどれる場所になりそうです。訪日の旅人には、歌枕として古い歌に詠まれた小黒崎の風景が、日本の土地と言葉のむすびつきをふしぎに感じさせてくれるはず。農や漁で働いた人たちの骨休めの場だったという素朴さが、いまもそのまま残っているんですよ。
ONSEN
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MATSURI
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