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この場所の物語
笛吹川と釜無川と芦川が、ここでひとつに合わさって富士川になるんです。水が集まる場所には、ものが集まる。そういう土地の理屈みたいなものを、市川三郷町はずっと体で知っていた気がします。
江戸のころから花火をつくり、和紙をすき、六郷では印鑑を彫ってきた。肌吉紙の手ざわりも、六郷の印鑑の重さも、神明の花火大会の夜空も、どれも職人の手がそこにあって、はじめて成り立つものなんですよね。ものをつくることが、ふだんの暮らしの中にちゃんと根を張っている。
六郷地区の町営温泉「つむぎの湯」には、印鑑作成コーナーがあって、湯上がりに自分のハンコをつくれるんです。これがなんだかいいなあと思うんです。観光のためじゃなく、産業の歴史がそのまま日常に開かれている、そのぐあいが。
釈迦ヶ岳や蛾ヶ岳、そして四尾連湖を擁する山地と、盆地の南端の川の合流点と、この両方を持っている町で、散歩のコースにも、PCを開く場所にも、ちょっと困らないんじゃないかと思います。大塚にんじんや枯露柿が地元の農業として残っているのも、ここでの暮らしの厚みを感じさせてくれます。
山梨県市川三郷町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 富士箱根伊豆
- 市川大門
- 市川本町
- 甲斐岩間
- 鰍沢口
- 芦川
- 甲斐上野
- 落居
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