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神明の花火
紙のまちが、火を上げる。 市川三郷は、和紙と花火と印章のふるさと。神明の花火は、この町の誇り。甲斐の夏を代表する、約二万発。 甲府盆地に、音がこだまする。四方を山にかこまれた地…
紙のまちが、火を上げる。
市川三郷は、和紙と花火と印章のふるさと。神明の花火は、この町の誇り。甲斐の夏を代表する、約二万発。
甲府盆地に、音がこだまする。四方を山にかこまれた地形が、花火を抱きしめる。二尺玉が、夜空いっぱいにひらく。
八月七日。日付はずっと変わらない。この日を待って、人がもどってくる。
花火と紙。どちらも、火と水からうまれる。この町は、それを知っている。
盆地の平らな土地に、トマトととうもろこしの畑がひろがっている。甲府盆地の南、釜無川と鎌田川にはさまれたこの場所は、農業の匂いと工業団地の気配が、ごく自然に隣り合っているんですよね。
イオンタウン山梨中央やオギノリバーシティSCで日用品が一通りそろい、ふだんの買い物に困らないのが、ここで暮らす人にとってのやさしさだと思う。玉穂ふるさとふれあい広場での「中央市ふるさとまつり」や、農村広場で花火が上がる「与一公まつり」は、2006年に三つの町村が合わさってできたこの地が、すこしずつ自分たちの物語をつくっていく、その途中の姿なんだなあ。
「青春のトマト焼そば」なんて名前の特産品があるのも、なんだかこの土地らしくて、おもしろい。農村と商業と工業が、まだ混ざりきっていないくらいの、ちょうどいい余白があって、それが暮らしの手触りになっている気がするんです。
山梨県中央市に泊まる
この地に重なるもの
- 東花輪
- 小井川