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この場所の物語
葛城山の西麓からゆるやかに広がる河南台地は、歩いていると、ふとした丘の起伏のなかに古墳がまじっていて、ちょっとおどろくんですよね。史跡金山古墳公園には、全国でもめずらしい双円墳が残っていて、古墳時代の終わりごろのひとびとが、ここに何かを託していたんだなあ、と、ただ立っているだけでも、すこし遠いところへ連れていかれる感じがします。
鉄道の駅がないぶん、近鉄バスや南海バスで富田林方面とつながっているこの町は、ふだんの暮らしをゆっくり組み立てたい人にとって、都市のざわつきをすこし手放した場所として使えそうです。大阪芸術大学博物館があることで、アートや学びとの接点もあって、散歩と思索をかわるがわる繰り返せるぐあいが、いいんですよ。
弘川寺や高貴寺といった古刹が台地のあちこちに点在していて、大阪府立近つ飛鳥風土記の丘まで足をのばせば、一須賀古墳群のある丘陵をそのまま歩くことができます。日本の歴史の教科書に出てくる時代の空気が、整備された公園のかたちで地面に残っているというのは、はじめてここを訪れたひとにとって、ちょっとふしぎでいいなあ、と思える体験になるんじゃないかと思います。
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