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この場所の物語
御嵩駅の小さなホームに降り立つと、名鉄の線路がここで終わっているんですよね。終着駅というのは、どこかふだんとちがう空気が漂っていて、この駅舎が中山道の御嶽宿の雰囲気を再現しているというのも、なんだかすとんと腑に落ちる。
願興寺の本堂に近づくと、四十八本の柱がいろは造りに並んでいて、ただその前に立っているだけで、ずいぶん長い時間のそばにいる気持ちになるんです。みたけ味噌やみたけとんちゃんは、スーパーや地元の棚にさりげなく置かれていて、よそ行きじゃない、ふだんの食卓の顔をしている。
かつて亜炭を掘り出した山の下に、いまは生活環保全林のみたけの森が広がっていて、ササユリの群生地や湿原を無料で歩ける。産廃問題を住民投票で問いかけた町が、環境モデル都市として歩き直しているというのは、この静かな里山の誠実さと、どこかつながっているんだなあと思う。鬼岩温泉の湯に入りながら、そういうことをぼんやり考えるのも、この町での時間のよい使い方なんです。
岐阜県御嵩町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 願興寺本堂
- 飛騨木曽川
- 御嵩
- 御嵩口
- 顔戸
文化財
自然公園
駅